老犬のおむつはいつから?——排泄ケアの段取りと、1か月にかかるお金
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粗相が増えてきたら、いきなりおむつではなく「寝床のまわりにシーツを広く敷く」から試すのがおすすめです。おむつは1枚57.6円、厚型シーツは1枚12.4円で、約4.6倍の差があります。
- おむつのサイズは体重ではなく胴回りを測って選びます
- 「厚型」の表記は当てになりません。低評価の68.3%がこの指摘です
- 血が混じる・出ない・急に始まった失禁は、様子を見ずに受診してください
介護は体格で変わります: 大型犬(目安25kg〜)の場合 / 小型犬・猫の場合
床に置いてあるタオルが、朝になると濡れている。 間に合わなかったのか、寝ている間に出てしまったのか、判断がつかない日もあります。 排泄のことは、介護の中でもいちばん毎日に響きます。洗い物が増えて、ニオイが残って、夜中に何度も起きることになるからです。
ここでは、段階の見分け方から、シーツとおむつの選び方、実際にかかるお金までを順番にまとめました。 体調に不安があるときは、ここに書いてあることより先に、動物病院への相談を優先してください。
① まず、どの段階かを見分ける
「粗相が増えた」とひとことで言っても、中身は3つに分かれます。どの段階かで、打つ手が変わります。
- トイレまで間に合わない——場所は分かっているが、たどり着く前に出てしまう
- 寝床で出てしまう——寝たまま、気づかないうちに出ている
- 自力で立てない——姿勢を保てず、体を支える手が要る
1の段階なら、まだトイレの位置と床の環境を変えるだけで減ることがあります。 2に入ってから、おむつを考えはじめるので間に合うことが多いです。
② おむつの前に、シーツで足りる範囲を広げる
おむつは最後の手段ではありませんが、先に減らせる負担があります。次の順で試してみてください。
- トイレを寝床の近くに寄せる(距離が短いほど間に合いやすくなります)
- 寝床からトイレまでの床を、滑らないものに変える
- 夜だけ、寝床のまわりに敷くシーツの範囲を広げる
お金の面でも、この順番には理由があります。 おむつは1枚あたりの中央値が57.6円、厚型ペットシーツは12.4円で、約4.6倍の差があるからです。 足りるうちはシーツのほうが、家計にも手間にも優しくなります。▶ 厚型ペットシーツを楽天で見る![]()
③ シーツ選び——「厚型」の表記は当てにならない
厚型を選んだはずなのに、おしっこのあとに足あとが付く。 ペットシーツの低評価レビューで、いちばん多いのはこの話です。
2番目の「吸収しない」も、元をたどれば同じ話です。薄いから漏れる。低評価のほとんどは、たった一つの問題から出ています。
つまり買う側の失敗は「悪い商品を選んだ」ではなく、「厚型」という言葉を信じたことで起きています。 厚型に統一された基準はないので、同じ「厚型」でも中身の量はばらばらです。
平均★が高い商品を選べば安心?
残念ながら、平均★では見分けがつきにくいです。調べた5商品の平均★は4.31〜4.55と狭い範囲に収まっていました。
ところが★1・★2の割合を出すと、2.4%から9.1%まで4.8倍の開きがありました。 レビュー件数が多い商品ほど良いわけでもありません。1,807件で9.0%、1,439件で2.4%です。
平均★ではなく、低評価がどのくらいの割合であるか。見るならこちらです。
選ぶときの手がかりは2つです。枚数あたりの価格が極端に安いものは薄いと思っておくこと。 それと、毎日の様子を確かめたい時期なら白いシーツを選ぶことです。 色の濃いシーツだと尿の色が分からず健康状態を確認できない、という声が実際にありました。
④ おむつを使うなら——採寸が先、山場は留め方
おむつ本体と、それを留めるカバーやベルト。低評価が集まっているのは、後者のほうでした。
紙おむつ本体に付いた★1・★2は1.1%。カバーやベルトは2.4%で、倍以上あります。 しかも本体への低評価は11件のうち10件がサイズの話でした。おむつそのものは、どれを選んでもあまり外れません。
だから最初にやることは、商品を比べることではありません。胴回りを測ることです。 体重で選ぶと外れます。同じ3kgでも胴回りは違います。▶ 犬用の介護おむつを楽天で見る![]()
では、その留め方の側では何が起きているのか。
3つめは、製品の欠陥とは少し違います。その子が嫌がっているということです。 強く留め直すだけが答えではありません。外れる前提で、寝床の側にシーツを広く敷いておく手もあります。
サスペンダー型を選ぶときに見るところ
おむつを吊って落ちないようにするサスペンダー型は、留め方の道具の中でもよく使われています。
弱点はクリップです。樹脂のものは、つけ外しを繰り返すうちに割れることがあります。 低評価でも金具やクリップの破損が12.6%ありました。留め具の作りは、買う前に写真で確かめておくと安心です。
⑤ おしりまわりの皮膚を守る
おむつを使う時期にいちばん気をつけたいのは、蒸れです。濡れたまま長く過ごすと、皮膚に負担がかかります。
- 濡れたら替える。時間で決めるより、確かめて替えるほうが確実です
- 替えたあとは、おしりまわりを乾かしてから次を当てる
- ずっと着けっぱなしにせず、外して過ごす時間をつくる
※皮膚が赤くなっている・ただれている・においが変わったときは、自己判断でケアせず動物病院に相談してください。
⑥ ニオイと、ゴミのこと
排泄ケアで意外と効いてくるのが、使ったあとのゴミです。とくに夏場は、次の収集日まで置いておくのがつらくなります。
- 使用済みは小さく包んで、密閉できる容器に入れる
- 部屋のニオイと、ゴミのニオイは別の問題として分けて考える
- 消臭剤は香りでごまかすタイプと分解するタイプがあります。介護中は無香料のほうが使いやすいことが多いです
毎日はゴミを出せない家の選択肢
先に書いておくと、多くの家庭はシーツと消臭剤で足ります。ここから先は、条件が合う人だけの話です。
ペットの排泄物も入れられる家庭用の生ごみ処理機があります。微生物と熱で分解するタイプで、本体は134,500円です。 多頭で暮らしている、介護が年単位で続いている、集合住宅で収集が週2回しかない——こうした条件が重なったときに、はじめて検討する価格帯だと思います。
⑦ 1か月にいくらかかるか
楽天の実売価格を入り数で割ると、おむつは1枚57.6円、厚型シーツは1枚12.4円でした(中央値)。 この単価で、①で見た3つの段階ごとに1か月ぶんを出すとこうなります。
| 使い方 | 1か月 |
|---|---|
| シーツを広げて対応(1日3枚) | 約1,100円 |
| 日中はシーツ、夜だけおむつ(シーツ2枚+おむつ2枚) | 約4,200円 |
| 一日中おむつ(1日5枚) | 約8,600円 |
※1日に使う枚数は、その子の状態で大きく変わります。上の表は「1日◯枚使ったら」で計算した目安で、 実際の使用枚数を調べたものではありません。単価のほうは実売価格から出しています。
⑧ 猫の場合
猫は犬と打ち手が違います。おむつより先に、トイレそのものを変えるほうが効くことが多いです。
- 縁が低いトイレに替える(またぐ動作がつらくなっていることがあります)
- 砂は変えない。慣れたものを続けるほうが失敗が減ります
- トイレの数を増やして、移動する距離を短くする
トイレの外で失敗が続くとき、体調の変化が隠れていることもあります。急に始まったときは受診が安心だと思います。
⑨ 飼い主の腰と、夜
排泄ケアは、腰に来ます。床にかがむ姿勢が1日に何度も重なるからです。
- 寝床を少し高くして、中腰の回数を減らす
- 替えるものを1か所にまとめて、取りに行く動きをなくす
- 夜は割り切る。寝る前に広めに敷いておいて、朝まとめて片づける
夜中に起きて替えられなかった日を、失敗だと思わなくて大丈夫です。 完璧な介護よりも、あなたが倒れないことが一番の介護です。
⑩ 受診を考えるサイン
次のようなときは、様子を見ずに動物病院に相談してください。
- おしっこに血が混じっている
- 出ていない、量が急に減った
- 失禁が急に始まった
- 何度もトイレに行くのに、少ししか出ない
- おしりまわりの皮膚が赤い・ただれている
※このページは一般的な工夫の紹介です。診断や治療については獣医師にご相談ください。
よくある質問
老犬のおむつはいつから使えばいい?
決まった時期はありません。トイレまで間に合わないことが増えた段階では、まだ寝床のまわりにシーツを広く敷くだけで足りることが多いです。寝たまま出てしまうようになったら、おむつを考える段階だと思います。おむつは1枚あたりの中央値が57.6円で、厚型ペットシーツの12.4円と比べると約4.6倍かかります。足りるうちはシーツのほうが負担が軽いです。
犬用おむつのサイズはどう選べばいい?
体重ではなく胴回り(ウエスト)を測ってから選んでください。楽天の低評価レビューを全件読んだところ、紙おむつ本体への★1・★2は11件中10件がサイズの問題でした。おむつカバーやマナーベルトでも53.7%がサイズです。商品の良し悪しより先に、採寸で決まっています。
「厚型」のペットシーツを買ったのに薄いのはなぜ?
「厚型」に統一された基準がないためです。ペットシーツの★1・★2を全件読んだところ、284件のうち68.3%が「厚型と書いてあるのに薄い」という指摘でした。枚数あたりの価格が極端に安いものは薄いことが多いです。
ペットシーツは平均★の高い商品を選べばいい?
平均★では見分けがつきにくいです。調べた5商品の平均★は4.31〜4.55と狭い範囲に収まっていましたが、★1・★2の割合は2.4%〜9.1%と4.8倍の開きがありました。平均★より、低評価がどのくらいの割合であるかを見るほうが違いが出ます。
おむつを嫌がって自分で脱いでしまいます
めずらしいことではありません。おむつカバーやベルトの★1・★2のうち27.4%が「犬が自分で脱ぐ・噛んで壊す」でした。強く留め直す方向だけでなく、外れる前提で寝床の側にシーツを広く敷いておく方法もあります。嫌がり方が強いとき、皮膚が赤くなっているときは、留め方を変える前に動物病院に相談すると安心です。
排泄ケアは1か月でいくらぐらいかかる?
使い方で3段階に分かれます。シーツを広げて対応する段階(1日3枚)で約1,100円、日中はシーツで夜だけおむつにすると約4,200円、一日中おむつ(1日5枚)で約8,600円です。おむつは1枚57.6円、厚型シーツは1枚12.4円という中央値から計算した目安になります。
介護の排泄で、受診を考えたほうがいいのはどんなとき?
おしっこに血が混じる、出ていない、急に失禁が始まった、何度もトイレに行くのに少ししか出ない——こうしたときは、様子を見ずに受診してください。おしりまわりの皮膚が赤い・ただれているときも、自己判断でケアせず相談するのが安心だと思います。
ペットシーツの色は何でもいい?
尿の色が見えるかどうかは、介護中は判断材料になります。実際に「シートの色が濃くて尿の色が分からず、健康状態を確認できない」という指摘が低評価レビューにありました。毎日の様子を確かめたい時期は、白いシーツのほうが見やすいです。
このページの数字の調べ方
単価は、楽天市場で売られている商品ページの価格を、商品名に書かれた入り数で割って出しました(おむつ23商品・シーツ35商品)。 セールやクーポンで価格は動くので、3か月に一度は取り直しています。
低評価の内訳は、楽天「みんなのレビュー」を1ページ目から最後まで読み、★1・★2を全件分類した結果です(13商品・レビュー総数9,811件・★1★2は390件)。 口コミの本文は載せていません。載せているのは件数と分類だけです。
※レビュー総数が3,000件を超える商品は、レビューページの表示上限のため★1・★2まで読み切れません。 そのため今回は総数3,000件以下の商品を対象にしています。人気の大型商品は含まれていません。