ペット火葬の種類——合同・個別一任・立会の違いと用語集

最終更新: 2026年8月15日

ペット火葬は「合同・個別一任・立会個別」の3区分。違いは、お骨が戻るか・立ち会えるか、の2点です。

  • 火葬は大きく3区分: 合同・個別一任・立会個別
  • 同じ区分でも業者ごとに呼び名が違う(9社調査で確認)
  • 料金比較の前に、どの区分の話かを確認する

体格で前提が変わります: 大型犬(目安25kg〜)の場合 / 小型犬・猫の場合

ペット火葬の料金を調べていると、業者によって呼び方がバラバラで、同じ区分を指しているのかどうか分かりにくいことがあります。費用相場を見比べる前に、まず3区分の中身をそろえておくと迷いません。

① 3区分の中身

3区分を分ける軸は2つだけです。お骨が戻るかどうか、そして火葬に立ち会えるかどうか。 この組み合わせで、合同・個別一任・立会個別に分かれます。

体重による金額差だけでなく、区分の切り方自体も業者ごとに異なります。 同じ「5kg」という表記でも、業者によって区分が変わることがあります。

費用の実額と9社比較は火葬費用相場をご覧ください(合同13,800円〜立会個別42,900円までと幅があります)。

合同火葬について

合同火葬は、他の子と一緒に火葬し、そのまま合同で供養する方法です。 個別の骨壷に納めることはなく、お骨は基本的に戻りません。

向いているのは、「お骨を手元に置くより、みんなと一緒に安らかに過ごしてほしい」と感じる方です。 費用を抑えたい場合の選択肢にもなります。

「みんなと一緒に」という形に安心を感じる方もいれば、迷いながら選ぶ方もいます。 どちらが良い・悪いということではありません。

個別一任について

個別一任は、1頭ずつ個別に火葬する方法です。 収骨(お骨上げ)は業者が行い、骨壷に納めた状態でお骨を返してもらえます。

「お骨は返してほしいけれど、火葬に立ち会うところまでは考えていない」。そんな方に選ばれている区分です。

収骨まで見届けるかどうかは、そのときの気持ち次第で決めてよいところです。 無理をする必要はありません。

立会個別について

立会個別は、火葬から収骨まで飼い主が付き添う方法です。 お骨上げも自分の手で行い、最後まで一緒に過ごせます。

向いているのは、「最後の瞬間までそばにいたい」という方です。 3区分のなかで費用の幅が最も大きい区分でもあります。

最後まで付き添うことで、心の整理がつきやすいと感じる方が多いようです。 一方で、立ち会うことがつらいと感じる方もいます。

② 用語のゆらぎ表

同じ区分でも、業者によって呼び名が異なります。次のような呼び方が見られました(9社の公式サイトで確認)。

区分と呼び名の対応(9社の公式サイトで確認できた表記)
区分見かけた呼び名
合同「霊園供養」「お引取り供養」「引き取り葬」等
個別一任「一任個別葬」「ご返骨」等
立会「お立会火葬」「家族立会葬」等

※9社中には、そもそも3区分を明示していない業者もありました。呼び名が違うだけでなく、 区分そのものが公式サイト上に書かれていないケースもある、という点に注意してください。

呼び名でなく中身で確認する

「霊園供養」「引き取り葬」という言葉だけを見ると、別のプランのように感じるかもしれません。 ですが中身を確認すると、合同火葬と同じ意味で使われていることがあります。

大切なのは呼び名ではなく、お骨が戻るか・立ち会えるかの2点です。 問い合わせの際は、次のように聞くと迷いません。

立会個別も同じです。「家族立会葬」という名前で案内している業者もありますが、 飼い主が立ち会えるかどうかという中身は変わりません。

呼び名がバラバラなのは、各社が独自にプラン名をつけているためです。 統一された業界基準があるわけではありません。

③ もう一つの軸——「訪問」か「持ち込み」か

合同・個別一任・立会個別の3区分は、どうお別れするかの区分です。これとは別に、どこで火葬するかという軸があります。

比較サイトを見ていると、この2つが同じ列に並んでいることがあります。「合同・個別・訪問火葬から選べます」といった書き方です。 並べる軸が違うので、そのまま比べると混乱します。

訪問(移動火葬車)持ち込み(固定の斎場)
場所自宅の前など、指定した場所に来てもらう業者の施設まで連れていく
移動不要。連れて行けない状態でも頼める自家用車などで運ぶ必要がある
近所への配慮停める場所や時間帯の相談が要る不要
施設の下見できないできる場合がある
お別れの区分どちらの形でも、合同・個別一任・立会個別のいずれかを選ぶ形になります

つまり2×3の組み合わせで考えると整理がつきます。「訪問で立会個別」も「持ち込みで合同」も、どちらも成り立つ形です。 ただし、業者によって扱っている組み合わせは違います。訪問専門の会社もあれば、自社の斎場を持っている会社も。

訪問(移動火葬車)については、市区町村によって届出や許可の制度がある点も知っておくと役に立ちます。 制度と、事業者の確認のしかたは業者の選び方にまとめました。

※料金の差は費用のページにあります。区分の呼び名がそろっていない業者どうしを並べるときは、まず区分の中身をそろえてから金額を見比べてください。

④ 火葬にかかる時間

立ち会う場合、当日どのくらい時間を取っておけばいいのか。ここは調べても数字が出せませんでした。

所要時間を公表している会社は見当たりませんでした。 体格によって変わるうえに、当日の混み具合にもよるので、書きにくいのだと思います。

なので、これは電話で聞く項目に足してください。立会個別を選ぶ場合は、次の3つを聞いておくと予定が立てられます。

大型犬の場合は時間の見方が変わります。大型犬のページに別途まとめてあります。

⑤ 確認のコツ

呼び名が統一されていない以上、名前だけで並べると中身が食い違います。問い合わせの際は、「うちの子の場合、どの区分でいくらか」を具体的に聞くのが確実です。 体重・区分・総額の3点をセットで確認すれば、後から呼び名の違いに惑わされません。

業者選びで見るべきポイントは業者の選び方で詳しく説明しています。

⑥ 迷ったときの2つの質問

区分がたくさんあるように感じても、実際に考えることは2つだけです。

  1. お骨を返してほしいか、それとも他の子たちと一緒に休ませてあげたいか
    → 一緒がよいなら合同火葬。返してほしいなら次の質問へ
  2. お骨上げまで一緒にいたいか、それとも業者に任せたいか
    → 任せたいなら個別一任。一緒にいたいなら立会個別

どちらが正しいという話ではありません。

それでも迷うときは、「それはどの区分のお話ですか」「お骨は戻りますか」の2つを、そのまま業者に伝えてみてください。

よくある質問

「訪問火葬」は合同や個別と並ぶ選択肢ですか?

軸が違います。合同・個別一任・立会個別は「どうお別れするか」の区分で、訪問(移動火葬車)と持ち込み(固定の斎場)は「どこで火葬するか」の区分です。2×3の組み合わせで考えると整理がつきます。訪問で立会個別も、持ち込みで合同も。ただし業者によって扱っている組み合わせは違います。

訪問と持ち込み、どちらを選べばいいですか?

分かれ目は、連れて行けるかどうかです。訪問は移動が要らないので、大型犬や、運ぶ手段がない場合に向きます。かわりに自宅の前で行うので、停める場所と時間帯の相談が必要です。持ち込みは運ぶ必要がありますが、施設を下見できる場合があります。訪問(移動火葬車)には市区町村ごとの届出・許可の制度があることもあります。

ペット火葬にはどのくらい時間がかかりますか?

調べた範囲では、所要時間を公表している会社が見当たりませんでした。体格や当日の混み具合で変わるためだと思われます。立会個別を選ぶ場合は、電話で3つ聞いておくと予定が立てられます。「うちの子の体格だと到着からお骨上げまでどのくらいか」「その間ずっと立ち会う形か、途中で家に戻れるか」「お骨上げは何人まで参加できるか」の3つです。

合同火葬と個別火葬の違いは?

合同火葬は他の子と一緒に火葬・供養するため返骨はありません。個別火葬は1頭ずつ火葬する方法で、収骨を業者に任せる「個別一任」と、飼い主が立ち会って収骨まで行う「立会個別」に分かれます。

「一任」とは?

1頭ずつ個別に火葬するものの、収骨(お骨上げ)を業者に任せる方式です。「一任個別葬」「ご返骨」などと呼ばれることもあります。火葬後、骨壷に納めた状態で返骨されます。

遺骨を返してもらえるのはどの区分?

個別一任と立会個別は、いずれも返骨があります。合同火葬は他の子と一緒に火葬・供養するため、基本的に返骨はありません。

合同火葬にすると、お骨はどうなる?

合同火葬は他の子と一緒に火葬・供養するため、個別の骨壷に納めることはなく、お骨は基本的に戻りません。お骨を手元に残したい場合は、個別一任か立会個別を選びます。

「霊園供養」「引き取り葬」って何が違うの?

業者による呼び名の違いで、多くは合同火葬と同じ意味で使われています。名前だけで判断せず、お骨が戻るか・立ち会えるかを確認するのが確実です。

立会個別では、具体的に何をする?

火葬から収骨(お骨上げ)まで、飼い主が付き添って行います。お骨を骨壷に納める作業も自分の手で行うため、最後まであの子のそばにいられる区分です。3区分のなかで費用の幅も最も大きくなります。

個別一任と立会個別、何が違う?

どちらも1頭ずつ個別に火葬し、お骨が戻る点は同じです。違いは収骨を誰が行うかで、個別一任は業者に任せ、立会個別は飼い主が立ち会って自分で収骨します。

「お立会火葬」「家族立会葬」という呼び方も同じ意味?

はい、多くの場合は立会個別と同じ意味で使われています。こうした呼び名の違いが見られました。名前だけで判断せず、火葬に立ち会えるかどうかを確認するのが確実です。

呼び名が業者によって違うとき、どう確認すればいい?

「それはどの区分のお話ですか」「お骨は戻りますか」の2つを聞けば十分です。呼び名は各社が独自につけているだけで、統一された業界基準があるわけではないため、中身を直接確認したほうが確実です。

火葬に立ち会うか迷ったら、どう決めればいい?

考えることは2つだけです。お骨を返してほしいか他の子と一緒に休ませたいか、そしてお骨上げまで一緒にいたいか業者に任せたいか。この2つの答えで、合同・個別一任・立会個別のどれが合うかが見えてきます。

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