ペットの火葬は自治体に頼める?——全国814市区の料金と頼み方

最終更新: 2026年8月15日

ほとんどの自治体はペットの遺体を有料で引き取っています。ただし合同火葬・返骨なしが原則です。お住まいの都道府県を選ぶと、その市区でいくらかかり、どう頼むかが分かります。

  • 全国792市+東京23区の制度を各公式サイトで確認(2026年7月〜8月時点)
  • 料金は無料〜16,500円と幅が大きく、返骨は原則なし(仙台・宮崎・大津・高松など一部は有料で返骨選択可)
  • 津市・熊本市のように飼いペットの引き取り制度自体がない市もある

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体格で前提が変わります: 大型犬(目安25kg〜)の場合 / 小型犬・猫の場合

費用相場で紹介した民間の訪問火葬業者のほかに、多くの自治体がペットの遺体を引き取る制度を持っています。 費用を抑えたい、シンプルに送りたいという場合の選択肢のひとつです。

自治体と民間の最大の違いは、遺骨が戻ってくるかどうかです。自治体の多くは他のペットと一緒に火葬する 合同火葬のため、返骨に対応していません。手元に遺骨を残したい場合は、業者の選び方で紹介している 民間の個別火葬を検討してください。どちらが良い・悪いということではなく、何を優先するかで選び方が変わります。

お住まいの都道府県を選ぶ

都道府県のページを開くと、市区ごとに「いくらで・どう頼むか・遺骨は戻るか」と、その市区の公式ページへのリンクが並びます。 電話でそのまま言える文面も載せました。 料金は各市区の公式サイト(city.~.jp / city.~.lg.jp)で確認したもので、確認できなかった項目は「未確認」「公式未記載」と明記しています。

料金・返骨で比べたいときは

お住まいの市区が決まっていない、まず安さや返骨の可否で比べたいというときは、次のページも参考にしてください。

自治体ごとの制度の違い

814自治体を見比べると、料金の背景には制度上の違いがあります。多くの市は清掃工場・環境事業所が一般廃棄物として合同火葬する仕組みで、 料金は比較的安く、返骨は原則ありません。一方で仙台市・横浜市・名古屋市のように、専用のペット斎場が別に用意されている市もあります。 この場合は個別火葬や返骨オプションを選べますが、料金は清掃工場扱いの数倍〜十数倍です。同じ市の中に両方の窓口が併存しているケースもあります。

津市・熊本市のように、飼っているペットの引き取り制度そのものがない市もあります。津市が収集するのは私有地の野生動物や飼い主不明動物のみ、 熊本市が回収するのは道路上の死体のみで、どちらも飼育ペットは対象外です。この場合は民間のペット葬儀業者へ依頼することになります。

参考: 東京23区の料金一覧(表)

東京23区 ペット遺体引き取り・火葬 料金一覧(2026年7月時点)
料金体重条件返骨出典
千代田区2,900円25kg未満記載なしcity.chiyoda.lg.jp
中央区3,000円25kgまでなし(合同火葬・共同墓地埋葬)city.chuo.lg.jp
港区3,000円25kg未満なし(合同)city.minato.tokyo.jp
新宿区3,000円25kg未満なしcity.shinjuku.lg.jp
文京区2,600円25kg未満なし(合葬)city.bunkyo.lg.jp
台東区2,600円25kg以下記載なしcity.taito.lg.jp
墨田区2,600円25kg未満記載なしcity.sumida.lg.jp
江東区3,000円(収集)25kg未満なしcity.koto.lg.jp ※オンライン申請可
品川区3,000円25kg未満記載なしcity.shinagawa.tokyo.jp
目黒区3,000円25kg未満なし(合同)city.meguro.tokyo.jp
大田区3,100円25kg未満なしcity.ota.tokyo.jp
世田谷区3,100円25kg未満なしcity.setagaya.lg.jp
渋谷区3,000円25kg未満なし(合同)city.shibuya.tokyo.jp
中野区3,000円25kg未満なし(合同火葬・埋葬)city.tokyo-nakano.lg.jp
杉並区有料(金額は公式ページ未記載・要問い合わせ)--city.suginami.tokyo.jp
豊島区3,000円25kg未満なし(火葬処分)city.toshima.lg.jp
北区3,000円25kg未満なし(動物霊園で合葬)city.kita.lg.jp
荒川区2,600円25kg未満記載なしcity.arakawa.tokyo.jp
板橋区2,700円25kg未満なしcity.itabashi.tokyo.jp
練馬区3,000円25kg未満記載なしcity.nerima.tokyo.jp ※オンライン申請可
葛飾区2,600円25kg未満なし(合同火葬埋葬)city.katsushika.lg.jp
江戸川区有料(金額は公式ページ未記載・要問い合わせ)-遺骨は戻らないcity.edogawa.tokyo.jp

※足立区は未確認のため表から除外しています。杉並区・江戸川区は公式ページに金額の記載がなく、 「有料」であること以上の詳細は各区への問い合わせが必要です。

頼む前に電話で確認する3つ

一覧の料金・条件は各自治体の公式サイトの記載ですが、内容は変わることがあります。実際に依頼する前は、 電話で次の3つを確認すると安心です。

  1. 今の料金と支払い方法。改定されることがあり、現金のみと定めている窓口もあります(横浜市の個別火葬など)。
  2. 持込か収集(訪問回収)かどちらの方式か。同じ市でも両方の方式がある場合や、持込のみ・収集のみに限られる場合があります。
  3. 返骨の可否。合同火葬か個別火葬かで扱いが変わり、仙台市のように申し込みの電話の時点で遺骨希望の有無を伝える必要がある自治体もあります。

最新情報はお住まいの自治体の公式ページ・窓口でご確認ください。

自治体と民間、選ぶときの基準

自治体は多くの場合、費用を抑えられる代わりに合同火葬・返骨なしが原則です。無料〜数千円台の自治体が多く、 公道上の飼い主不明動物は無料とする自治体も目立ちます。

民間の火葬業者は、合同・個別一任・立会個別といった区分から選べ、個別火葬なら遺骨を手元に残せます (区分の詳しい説明は火葬の種類で解説しています)。その分、費用は自治体より高くなります。

どちらが正しいということではありません。遺骨を手元に残してあげたいかどうかで、選んでいい話だと思います。

民間で頼むと決めたものの、どこから当たればいいか分からないときは、全国対応の一括見積もり窓口から始める方法もあります。 依頼を決める前に、「追加が発生しない総額」を確認してください。

ペット葬儀110番で見積もりをとる

よくある質問

自治体に頼むと遺骨は戻ってくる?

原則戻ってきません。多くの自治体は他のペットと一緒に火葬する合同火葬のため、個別の返骨には対応していません。仙台市・宮崎市・大津市・高松市などごく一部は有料オプションで返骨を選択できます。手元に遺骨を残したい場合は、民間業者の個別火葬(個別一任・立会個別)を検討してください。

いくらかかる?

無料〜16,500円と、自治体によって大きく異なります。公道上の飼い主不明動物は無料とする自治体が多い一方、飼っているペットは有料が基本です。同じ自治体でも収集(訪問回収)の方が持込より高い傾向があります。

どうやって申し込む?

お住まいの自治体の清掃部門(環境事業所・清掃工場など)へ電話で申し込むのが基本です。持込を受け付けている自治体では、施設に直接持ち込む方法もあります。一部の区・市はオンライン申請にも対応しています。

自治体に頼むと火葬はどうなる?

多くの自治体では清掃工場・環境事業所が一般廃棄物として他のペットと合同で火葬します。返骨は原則なし。灰は施設内で処分されます。仙台市・横浜市・名古屋市などは専用のペット斎場を別に持ち、そちらでは個別火葬や返骨オプションを選べる場合があります。

引き取り料金は全国どこも同じ?

同じではありません。確認できた範囲では無料〜16,500円まで自治体によって大きな差があります。同じ自治体でも収集(訪問回収)は持込より高いのが一般的で、逆転している例はほとんど見つかりませんでした。

自治体のペット引き取り、持ち込みと収集どちらが安い?

多くの自治体で持ち込みの方が安いです。同じ市でも収集(訪問回収)は持込より高いのが原則で、逆転している例はほとんど見つかりませんでした(2026年7月時点)。例えば千葉市は収集1,000円・持込500円、高松市は収集1,540円・持込610円です。訪問での引き取りを希望する場合は、割高になる点を踏まえて自治体に確認してください。

自治体のペット引き取りに体重制限はある?

多くの自治体で体重の上限があります。東京23区はほとんどの区が25kg未満としており(2026年7月時点)、長野市は30kgまで、横浜市の個別火葬は50kg未満が対象です。上限を超える場合の扱いは自治体によって異なるため、事前に電話で確認すると安心です。

犬や猫以外の動物も自治体に引き取ってもらえる?

対応している自治体もあります。山形市は鳥類やハムスターも対象と明記しており、札幌市は犬・猫、ウサギ・サル、ハト・ニワトリ等、ネズミ・ハムスター等と動物種別に料金を分けています(2026年7月時点)。対象動物や料金は自治体ごとに違うため、事前確認をおすすめします。

東京23区のペット引き取り料金はいくら?

2,600〜3,100円が目安です(2026年7月時点)。文京区・台東区・荒川区・葛飾区などは2,600円、大田区・世田谷区は3,100円など、区によって差があります。区ごとの金額と頼み方は東京都のページにまとめています。

自治体によってはペットの引き取り制度自体がない?

あります。津市・熊本市は飼っているペットの引き取り制度自体がなく、津市が収集するのは私有地の野生動物や飼い主不明動物のみ、熊本市が回収するのは道路上の死体のみです(2026年7月時点)。この場合は民間のペット葬儀業者への依頼が選択肢になります。

参考・出典

掲載情報の誤りにお気づきの際は [email protected] までお知らせください。確認のうえ速やかに修正します。