うさぎ・ハムスター・小鳥の火葬——お骨が残らないことがあります
最終更新: 2026年8月12日
うさぎ・ハムスター・小鳥は、個別火葬にしてもお骨が残らないことがあります。返骨ありのプランを申し込む前に、その会社に確認してください。
- 「小動物は焼骨が残らない場合がある」と、北海道から大阪まで複数の自治体が公式ページに書いています
- 民間の料金は実例(都内7社)で合同8,800〜18,700円、個別一任15,400〜22,000円、立会個別18,700〜33,000円。水準は地域で変わります
- 区分の切り方は「1kg以下」「2kg未満」「種類別の定額」とバラバラで、横並びには比べられません
- 自治体に頼めるかどうか、いくらかは市によって大きく違います(1,000円の市も、制度が無い市もあります)
- 届け出が必要なのは犬だけです。小動物は要りません
犬や猫の火葬について書かれたページは多いのですが、うさぎやハムスター、インコとなると急に情報が減ります。 そのわりに、犬猫とは前提の違うところがいくつかあります。ここでは、そこだけをまとめました。 料金は地域で変わるので、金額そのものよりどこにお住まいでも同じように使える見方を中心に書いています。
① まず、お骨のこと
いちばん先に知っておいてほしいのは、これです。
体が小さいと、火葬したあとにお骨がほとんど残らないことがあります。個別に火葬しても、です。骨そのものが細く、火葬の熱で残らないためです。
これは業者の説明ではなく、自治体の公式ページに書かれています。しかも、地域の離れた市が、それぞれ同じことを書いていました。
- 北海道三笠市——「動物炉の性質上、小動物等の火葬の際には骨が残らない場合がある」と明記
- 山形市——鳥類・ハムスター等は、骨の回収が物理的にできないため返骨不可
- 埼玉県吉川市——越谷市斎場での個別火葬は収骨して持ち帰れるが、「小鳥・ハムスター等の小動物は焼骨が残らない場合あり」
- 静岡県三島市——「小動物のお骨はお返しできません」と明記
- 大阪府箕面市——返骨できる制度を持っているが、ハムスター・インコ・魚類等は対象外
北海道から大阪まで、火葬炉も制度もばらばらの市が、同じ理由で同じ結論を書いています。 地域や会社を変えれば残る、という性質のものではないということです(神奈川県小田原市は犬猫の返骨に対応していますが、そこでも「子犬・子猫はお骨が残らない場合あり」と注記しています)。
民間の会社の料金表には、小動物向けにも「個別一任」「立会個別」というプランが並んでいます。返骨ありの区分です。 ただ、料金表に返骨ありと書いてあることと、実際にお骨が残ることは、別の話です。
残らなかったときにどうなるのかも含めて、申し込む前に電話で聞いてください。聞き方は「うちの子は◯◯(種類)で体重◯gくらいですが、個別で火葬したらお骨は残りますか」で足ります。
※残らないと決まっているわけではありません。体格や火葬の条件によります。うさぎくらいの大きさになると残ることが多いようです。ここで言いたいのは、「返骨あり」の表示を見て当然残ると思い込まないでほしい、ということです。
② 民間の火葬会社の料金
相場感をつかむ実例として、都内で訪問火葬を行っている会社の公式サイトから、いちばん小さい体重区分の料金を並べました(2026年8月確認)。 金額そのものは地域で変わりますが、区分の切り方がそろっていない・総額が読み取れない会社があるという構造は、どこの地域でも同じです。 お住まいの地域の会社を見るときも、この表と同じ観点で確認できます。
| 会社 | 区分 | 合同 | 個別一任 | 立会個別 |
|---|---|---|---|---|
| ジャパン動物メモリアル社 | 1kg以下 | 14,300円 | 19,800円 | 25,300円 |
| CoCoペット | 2kg未満 | 14,300円 | 20,900円 | 23,100円 |
| みんなのペット葬儀屋さん | 1kg以下 | 9,900円 | 15,400円 | 18,700円 |
| 大森ペット霊堂 | 小鳥・ハムスター・モモンガ・リス等 | 8,800円 | 16,500円 | 33,000円 |
| アニマルズ・セレモニー | 2kg未満 | 10,800円 | 15,800円 | 18,700円 |
| 東京ペットセレモニー | 1kg未満 | 18,700円 | 22,000円 | 24,200円 |
| リメンバーユー | 種類別の定額 | 15,000〜18,000円(税別) | 同左 | 区分なし |
※リメンバーユーは種類別の定額で、ハムスター・鳥15,000円、フェレット・チンチラ・モルモット17,000円、うさぎ18,000円(いずれも税別)です。 このほか2社(ペット火葬ハピネス、ペット葬儀110番)は、公式サイトから小動物の料金を読み取れませんでした。金額が出ていないのは、見積もりで決める形をとっているためです。
区分の切り方は、実際これくらいばらつきます。「1kg以下」の会社もあれば「2kg未満」の会社もあり、体重ではなく動物の種類で定額にしている会社もあります。
ハムスターは50g前後、セキセイインコは40g前後、うさぎは1〜2kg。同じ「小動物」でも、20倍以上の開きがあります。 それを1つの区分でまとめている会社が多い、ということでもあります。
合同火葬でいちばん安いのが8,800円、いちばん高いのが18,700円。倍以上の差ですが、これは体格の差ではなく会社の値づけの差です。同じ都内でこれだけ開くので、地域が変われば水準も変わります。 お住まいの地域で見積もりを取るときも、犬猫の料金と同じで、比べるときは同じ区分どうしで並べてください。
③ 自治体に頼む場合
自治体の引き取りも使えますが、犬猫のとき以上に市によって差があります。全国792市+東京23区の公式ページを確認したなかから、差の出方がわかる例を挙げます。
- 札幌市——動物の種類ごとに料金が分かれています。犬・猫6,000円、ウサギ・サル4,000円、ハト・ニワトリ等2,000円、ネズミ・ハムスター等1,000円(令和7年4月1日受付分から)。持ち込みのみで、火葬に立ち会うことはできません
- 北海道三笠市——2kg未満の小動物は市民5,000円/市民以外10,000円。骨が残らない場合があることも同じページに書かれています
- 福島市——犬・猫・その他小動物が対象。持ち込み1,000円/頭(返骨を希望しない場合)、2,000円/頭+骨壺500円/口(返骨を希望する場合)
- 山形市——3,000円/体。鳥類・ハムスター等も受け付けていますが、これらは返骨できません
- 静岡県三島市——みしま聖苑へ持ち込み。三島市・函南町にお住まいの方3,000円、それ以外の地域6,000円。「小動物のお骨はお返しできません」と明記されています
- 富山市——ペットの引き取り制度そのものがありません。小鳥・ヘビ・ネズミ等の小動物は「燃やせるごみ」として出せる、と案内されています
※いずれも2026年7〜8月に各市の公式ページで確認した内容です。
富山市の書き方に驚く方もいると思います。制度として仕分けるとそうなる、という話で、そうしなければいけないわけではありません。 民間の火葬を選ぶことも、もちろんできます。
同じ小動物でも、住んでいる市によって1,000円のところも、10,000円のところも、制度そのものが無いところもあります。お住まいの市がどうなっているかは、全国の自治体一覧を都道府県から辿って確認できます。
④ 犬猫のページと違うところ、同じところ
前提が違うのは、ここまでに書いた2つです。お骨が残らないことがあること、料金の決め方が種類別のことがあること。
反対に、同じでいいところもあります。
- 安置のしかた——保冷剤をタオルで包んで、首元・お腹・おしりに当てます。直接当てないのも同じです。目安は夏場1〜2日、冬場2〜3日。ただし体が小さいぶん乾きやすいので、様子は見てあげてください
- 会社の選び方——総額を文字で出しているか、固定の住所があるか、悪い口コミへの返信が誠実か。選び方のページと同じです
- 火葬の区分——合同・個別一任・立会個別の分かれ方は種類のページと同じです
届け出については、要りません。狂犬病予防法で死後30日以内の届け出が必要なのは犬だけで、猫も小動物も対象外です。
⑤ 申し込む前に聞く3つ
- うちの子は◯◯(種類)で◯gくらいですが、個別で火葬したらお骨は残りますか
- 残らなかった場合、料金や骨壺はどうなりますか
- 追加費用を含めた総額はいくらですか
2つめは、聞きにくいけれど聞いておいたほうがいい質問です。返骨ありの区分の料金を払ったのに何も残らなかった、というのがいちばんつらい形なので、 先に確認しておくと、そのときの落胆が少し違います。
よくある質問
ハムスターや小鳥を個別火葬したら、お骨は戻りますか?
戻らないことがあります。体が小さいと焼骨がほとんど残らないためで、地域の離れた複数の自治体が公式ページに書いています。北海道三笠市は「動物炉の性質上、小動物等の火葬の際には骨が残らない場合がある」と明記しています。山形市は鳥類・ハムスター等について骨の回収が物理的にできないため返骨不可、埼玉県吉川市は越谷市斎場での個別火葬について「小鳥・ハムスター等の小動物は焼骨が残らない場合あり」、静岡県三島市は「小動物のお骨はお返しできません」と案内しています。大阪府箕面市は返骨できる制度を持ちながら、ハムスター・インコ・魚類等は対象外としています。返骨ありのプランを申し込む前に、その会社に直接確認してください。
うさぎやハムスターの火葬費用はいくらですか?
実例として都内の火葬会社7社の公式料金を確認したところ、合同火葬が8,800〜18,700円、個別一任が15,400〜22,000円、立会個別が18,700〜33,000円でした(2026年8月確認)。金額の水準は地域で変わりますが、体重区分の切り方が「1kg以下」「2kg未満」「種類別の定額」とバラバラで横並びに比べられない、という構造はどこでも同じです。自治体に頼む場合は、これより安く、1,000円台からの市もあります。
自治体に頼めますか?
頼める市が多いですが、扱いは市によってかなり違います。札幌市は動物の種類ごとに料金を分けていて、犬・猫6,000円、ウサギ・サル4,000円、ハト・ニワトリ等2,000円、ネズミ・ハムスター等1,000円です。福島市は犬・猫・その他小動物が対象で、返骨を希望する場合は骨壺500円/口です。一方で富山市はペットの引き取り制度そのものを持たず、小鳥・ヘビ・ネズミ等の小動物は「燃やせるごみ」として出せると案内しています。
小動物の火葬は、犬や猫と何が違いますか?
大きく2つです。1つは、お骨が残らないことがあること。もう1つは、料金の決め方が体重ではなく動物の種類別になっている会社があることです。犬猫向けの料金表や手順をそのまま当てはめると、前提がずれます。
ペットが亡くなったら届け出は必要ですか?
うさぎ・ハムスター・小鳥は届け出が要りません。狂犬病予防法で死後30日以内の届け出が必要なのは犬だけです。猫も小動物も対象外です。
火葬までどのくらい安置できますか?
保冷剤をタオルで包んで首元・お腹・おしりに当てる方法は、体の小さい子でも同じです。目安は夏場で1〜2日、冬場で2〜3日とされています。ただし体が小さいぶん乾きやすいので、直接冷やさないようにしてください。当日の手順は亡くなった日のページにまとめています。
参考・出典
- 焼骨が残らない場合があること:三笠市、山形市、吉川市、三島市、箕面市、小田原市の各公式ページ(2026年7〜8月確認)。
- 自治体の料金:札幌市、三笠市、福島市、三島市、富山市の各公式ページ(2026年7〜8月確認)。全国792市+東京23区分は自治体のページにあります。
- 民間7社の料金: 各社公式サイト(2026年8月12日確認)。同じ区分でも切り方が違うため、横並びの比較には向きません。
- 体重の目安(ハムスター50g前後など)は一般に知られている範囲の数値で、個体差があります。
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